1. 全体概要と結論
SharePoint Onlineにおけるスロットリングの影響、Microsoft Graphエラーの原因、OneDriveとVeeam Backup for Microsoft365の同時利用時の懸念点、そしてOneDrive同期時のアクセス制限に関する挙動と設定方法について調査した。これらの課題は、リソースユニット制限やリソース消費の競合に起因していることが判明した。
関連サービス
- SharePoint Online
- Microsoft Graph API
- OneDrive for Business
- Veeam Backup for Microsoft365
主要な課題
- SharePoint Onlineでのスロットリング発生時の具体的な影響
- Microsoft Graphエラーの原因特定
- OneDriveとVeeam Backup for Microsoft365の同時利用時の懸念点
- OneDrive同期時のアクセス制限に関する挙動と設定方法
結論
スロットリングはSharePoint Onlineのリソースユニット制限に起因し、API呼び出しの失敗やパフォーマンス低下を引き起こす可能性がある。Microsoft Graphエラーはテナントごとのリソースユニット制限に関連していると推測される。同時利用時にはリソース消費の競合が懸念されるため、実施タイミングの調整が推奨される。アクセス制限に関しては、同期対象ユーザーに必要な権限を付与することで問題を回避できる。
2. 調査内容
2.1. SharePoint Onlineでのスロットリング発生時の具体的な影響
調査の目的
スロットリング発生時に具体的な事象としてアクセス不可やファイルダウンロード速度の低下が発生するか、またリソースユニットに該当する内容に制限がかかるかを確認する。
発生している疑問・懸念
- スロットリング発生時にどのような操作が失敗するのか
- リソースユニット制限の影響範囲
関連環境
- SharePoint Online
- Microsoft Graph API
調査結果
スロットリング発生時には、アイテムの取得、ダウンロード、アクセス権付与などの操作が失敗し、HTTP 429または503エラーが返される。
【技術解説】
スロットリングは、SharePoint Onlineのリソースユニット制限によるものである。API呼び出しが制限を超えた場合、エラーが発生する。リソースユニットはAPIコストの観点から測定され、Microsoft Graph APIには要求ごとに事前に決められたリソースユニットコストがある。
推奨される対応策
- API呼び出しの頻度を抑える
- リソースユニットの消費を監視し、必要に応じてアプリケーションの調整を行う
2.2. Microsoft Graphエラーの原因特定
調査の目的
Microsoft Graphエラーが発生した際、どの制限に該当しているか特定し、テナントごとのアプリごとの制限に関連している可能性を確認する。
発生している疑問・懸念
- Microsoft Graphエラーの具体的な原因
- テナントごとの制限に抵触している可能性
関連環境
- SharePoint Online
- Microsoft Graph API
調査結果
エラーの詳細な原因特定は困難だが、テナントごとのリソースユニット制限に抵触している可能性が高い。
【技術解説】
テナントごとのリソースユニット制限により、短時間で大量のリソースを消費した場合にスロットリングが発生する。例えば、5分以内に18,750以上のリソースを消費すると制限に抵触する。
推奨される対応策
- バックアップ対象コンテンツの規模を調整
- リソース消費を抑えることでスロットリングを回避
2.3. OneDriveとVeeam Backup for Microsoft365の同時利用時の懸念点
調査の目的
OneDriveでのSharePoint同期とVeeam Backup for Microsoft365の同時利用時に、競合によるバックアップ速度遅延が発生する懸念を確認する。
発生している疑問・懸念
- 同時利用時のリソースユニット消費の競合
- スロットリングの可能性
関連環境
- SharePoint Online
- OneDrive for Business
- Veeam Backup for Microsoft365
調査結果
同時利用時にはリソースユニットの競合が発生し、バックアップ速度遅延が生じる可能性がある。
【技術解説】
OneDrive同期クライアントとVeeamはそれぞれリソースユニットを消費するため、同時刻での消費が過剰になるとスロットリングが発生する。
推奨される対応策
- 同期とバックアップの実施タイミングをずらす
- リソースユニットの同時消費を抑える
2.4. OneDrive同期時のアクセス制限に関する挙動と設定方法
調査の目的
OneDriveでSharePoint同期を行う際、アクセス制限に該当する場合の挙動と、同期を成功させるための設定方法を確認する。
発生している疑問・懸念
- アクセス権がないファイル・フォルダーの同期挙動
- 必要な設定方法
関連環境
- SharePoint Online
- OneDrive for Business
調査結果
アクセス権がないファイル・フォルダーは同期対象外となり、同期を成功させるには必要なアクセス権を付与する必要がある。
【技術解説】
OneDrive同期クライアントは、アクセス権がないコンテンツを同期対象外とする既定の動作を持つ。
推奨される対応策
- 同期を実行するユーザーに必要なアクセス権を付与
- すべてのコンテンツへのアクセス権を持つユーザーで同期を実行


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