Microsoft Teamsで利用者が削除したチャットを管理者が復旧・確認する方法

M365

1. 全体概要と結論

Teamsの標準機能では、一度削除されたチャットを元の画面に「復旧」させることはできないが、 Microsoft Purviewの「コンテンツ検索」 機能を利用することで、監査目的などで内容を確認することは可能。この運用には「アイテム保持ポリシー」の事前設定が必須であり、データの反映には一定の時間がかかる点に留意が必要。

関連サービス

  • Microsoft Teams
  • Microsoft Purview(旧コンプライアンスセンター)
  • Exchange Online
  • Azure Blob Storage

調べたこと

  • Teamsで削除されたチャットの調査・確認方法(復旧は不可)
  • コンテンツ検索の具体的な設定手順と反映待ち時間
  • アイテム保持ポリシーのライセンス要件とストレージ料金の確認

結論

Teams標準機能で削除されたチャットを直接元に戻すことはできないが、Microsoft Purviewのコンテンツ検索を通じて確認可能。事前にアイテム保持ポリシーを設定しておく必要があり、削除データが検索対象(SubstrateHoldsフォルダー)に移動し反映されるまで、最大7日間かかる場合がある。


2. 調査内容

2.1. Teamsで削除されたチャットの復旧・確認方法

調査内容

利用者が削除したチャットを管理者が確認することは可能か。また、監査のためにそれらのやり取りを「復旧」させる方法はあるか。

【事前に発生していたこと】

  • 発生事象: Teams標準画面上では削除されたメッセージを確認・復旧できない。
  • 関連環境: Microsoft Teams, Microsoft Purview, Exchange Online
  • アイテム保持ポリシーを作成済み。
  • 管理者を [eDiscovery Manager] 役割に登録。
  • コンテンツ検索を実行したが「利用できるデータはありません」と表示される。

調査結果

「復旧(元のチャット画面に戻すこと)」は不可能だが、Purviewでの 「確認(検索・エクスポート)」は可能。

  • 根本原因と技術解説:
    Teamsのチャットデータは特殊な構造を持っており、検索結果に反映されるまでタイムラグが発生する。
  1. チャットの本体データは Azure Blob Storage に保存される。
  2. 監査・検索用として Exchange Online の不可視フォルダー にデータが複製される。
  3. ユーザーがチャットを削除すると、データは SubstrateHolds という特殊なフォルダーに移動するが、この移動とインデックス作成に 1~7日間 要することがある。
  • 対応策/手順:
  1. アイテム保持ポリシー: 「アイテムを無期限に保持する」または必要な期間保持するよう設定。
  2. 権限付与: 管理者を [eDiscovery Manager] 役割グループに登録。
  3. コンテンツ検索: Microsoft Purviewポータルで、条件欄に Kind:microsoftteams を入力して実行。
  4. 待機: 設定直後や削除直後の場合は、最大7日間待機してから再検索する。
  5. 出力: 必要に応じて検索結果をPSTファイルとしてエクスポートする。

2.2. アイテム保持ポリシーのライセンス要件とAzure Blob Storageの料金

調査内容

アイテム保持ポリシーでデータが保持される際、裏側で使用される Azure Blob Storage の料金体系はどうなるのか。従量課金の契約が別途必要なのか。

調査結果

Azure Blob Storage は Microsoft Purview の機能の一部として提供されるため、追加の容量課金や従量課金契約は不要。
保持に使用されるストレージ料金は Microsoft 365 のライセンス料に含まれている。容量制限はなく、SharePoint Online や OneDrive for Business のテナント容量を消費することもない。


3. 全ての参考URLリスト


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